近藤倫子(江東区児童家庭支援士)
「子どもに接する立場と母親としての視点から、LGBTをめぐる議論に懸念を抱く」
東京都江東区で、様々な事情や課題を抱えた子供達とそのご家庭を支援する児童家庭支援士の活動を行っています。母子家庭や父子家庭への支援、虐待につながってしまう可能性が考えられるご家庭への支援、子供自身が抱えている問題に寄り添う支援等です。
繊細な心を持っている子供に寄り添う環境において、LGBTをめぐる社会の動きに私は大きな懸念を示しています。
例えばネグレクト(育児放棄)の環境で育った子供達は、他者とのコミュニケーションの取り方、距離の取り方が分かっていない事がよくあります。
小学校の中学年であっても、むやみに体の甘えを求めてくる、くっついてくる。抱っこしてほしいとか、時には体を触ってくることもあります。
支援士や養育者はこうした事情をしっかりと理解し、適切な対応が求められます。そして、どの子供をどの支援士が担当するかということも慎重に見極めなければなりません。このような事から「日本版DBS(子供を性被害から守るために大人が子供と接する職業に就く際に性被害がない事の証明を求める仕組み)」の創設は急務です。
そして昨今の、性の多様性やLGBTをめぐる社会の動き、「心の性を社会が受け入れるべき」という風潮は、子供達を被害者にしてしまう危険性が懸念されます。
性別を自認するだけでいいのであれば、身体は男なのに「私は女だ」と言えますし、「私の見た目は男だけど心は女だから安心して。あなたの体の悩みを聴くわ」と言って猥褻な事を企む者が存在する可能性はゼロではありません。もちろんその逆もあると言えます。体が女で心が男で、少年を性対象と見ている場合が該当します。
「そんな懸念こそが差別だ!」という方がいらっしゃるかもしれませんが、子供を守る現場にいるからこそ、そして何よりも母親として、子供達の安心安全を第一に考えています。子供が被害に遭うかも知れない要素を可能な限り排除したい、と考えるのは母親ならば当然の事です。
子供の安心安全な環境を壊してまでも守りたい少数者の権利って何なのでしょうか。
私が携わる仕事に於いては、体の違いで性別を決める事は、子供も子供に接する人も含めて、その安心安全を守る、というとても重要な意味があります。
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