新藤加菜(東京都港区議会議員)
「LGBTをめぐる権利の衝突に直面した学生時代」
私がLGBTをめぐる問題に関心を持ったのは、学生時代にいった、とあるクラブで開催されていたコスプレイベントでの出来事がきっかけです。
参加者がコスプレをして楽しみを分かち合うようなイベントでした。一緒に参加していた女性の友人の衣装が結構セクシーで、可愛くて凝った衣装だったんですが、女性の格好をした男性で、話し方もフェミニンな方が、友人に対して「その衣装がどうなってるか見せてほしい。詳しく見せてほしい」と話しかけてきたんです。
私も友人も話しかけてきた方が男性であることは分かっていましたが、すごくフェミニンな感じだし、女性らしいし、「一緒にトイレに行って衣装を見せて」と言うくらいなら心が女性なんだろうと思い、友人は一緒にトイレにいきました。
そしたらトイレで下半身を露出して射精までしようとしたんです。
彼女は恐怖で急いで出て、泣きながら帰りました。
当時から私には性的マイノリティの多くの友人がいましたし、生き辛さの悩みも聞いていました。そうした方々も抑圧されることのない社会を作っていくことは大切だと思っていました。もちろん今も思っています。
しかし、その時の経験で、LGBTの名のもとで悪用して、女性の権利が脅かされることが起きうるんだと実感したんです。安易にジェンダーフリー、ジェンダーフリーを社会に実装していけば、必ず失われる安心安全や権利がある。 やっぱり見た目だけでは女性だとか男性だってわからないし、結局何に興奮するかなんて男女がはっきりしててもわからないじゃないですか。だから、自分の身を守るとか、女性の安心・安全のためには、男女の区別って実は原始的だけど、大事だなっていうことを意識したきっかけだったんです。
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