Saya(シンガーソングキャスター)
――SAYAさんは身近でLGBT当事者の方々からお話しを聞くことはありますか。
芸能界はLGBTの方たちが非常に多い、才能を発揮している方がすごく多い世界です。
最近の「LGBTの権利を守れ」というような社会動向を受けて、「自分たちは自分たちの才能を活かしながら生きているのに、差別されてきて可哀そう、可哀そうだから仕事がもらえるのだ」みたいな目で見られてしまうことに非常に苦痛を感じている方もいらっしゃいます。
「LGBTの方たちは困っているんだから、悩んでいるんだからあなたたちがもっと気を使いなさい」みたいな法律の在り方は、やっぱり不快に思ってる方が多いのではと思います。
また、エステサロンや針治療、脱毛サロンでは、LGBT理解増進法に対する戸惑いの声をよく聞きます。私が時々疲れをとるためにいくオイルマッサージのエステサロンでは、体は男性だけれども心は女性の方から「マッサージをしてもらえないか」という予約の電話があり非常に困ったそうです。
結果的に、「LGBT理解増進法は私たちのサロンでは採用しません」という形で、自分たちでその法律にNOを突き付けて、自分たちのルールを決めたそうなんです。
顔の見えない予約段階では予約者が本当にLGBTなのかが判断できず、不安を感じる方も多いようです。
LGBT理解増進法について稲田朋美議員は「具体的な罰則は無く、ただLGBTの方たちを理解しましょう」とおっしゃっていました。しかし、現実問題、体は男性だけれども心は女性というような方を断ったとしたら、それを差別だということで、後で訴えられるんじゃないかと不安を感じている方もやっぱり多いのです。
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