小林ゆみ(杉並区議会議員)
――昨今のLGBTをめぐる動向に関してどのように思いますか。
問題は、LGBT活動家などが主張する施策を「進めた結果、どうなるのか?」ということについて、殆んど誰も考えていないことです。一般の国民にはLGBT関連施策の良いところしか見えていない、活動家は良いところしか見せていない、ということが問題だと思っています。
「好きな人と結婚できない人がいるなんて、可哀想だ。結婚できるようにするべきだ!」というように、感情やプロセスにしか焦点が当たっていません。
例えばゲイ同士のカップルが結婚して子供をもちたいという際に、誰か他の女性の子宮を借りて産ませることになりますが、それについての倫理的な問題までは考えられてないですし、子供の人権についても言及されないことが恐ろしいです。同性同士のカップルだったら相続の問題がどうなるのかなど、法律的な問題に関するトラブルやデメリットについても報じられませんので、国民は知る由もありません。
こうした、仮に同性婚を実現するとなると浮上してくるであろう種々の問題について、国民の皆様が全て理解した上で賛成しているのであれば良いと思うのですが、良い部分だけスポットライトを当てて進めることはフェアではないと思っています。
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