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安易な言葉に騙されず、自分ごととして考える大切さ

残念ながら、多くの懸念が払しょくされないままにLGBT理解増進法は成立してしまいました。
私にできることは、法律に定められた役割を地方公共団体、港区が果たそうとするときに「区民の安全安心が守られるか」、「特定の団体や個人に利益が誘導されることがないか」ということをチェックし、指摘することです。

LGBT理解増進法 は、性的マイノリティに寄り添うような法律と思ってらっしゃる方が多いと思いますが、逆に性的マイノリティの当事者の安心や平穏な生活を脅かしたり、女性や子どもの権利を奪うという懸念点も存在します。もちろんマイノリティへの配慮は大事ですが、それによって「失われる権利があるのではないか」ということを考えていかないといけないし、社会全体のバランスを考慮しなければ、社会は崩壊してしまいます。実際に、LGBTを取り巻く環境について先進的とされる欧米諸国では、社会の分断、対立が進んでいます。
女性専用トイレなんかは、近代の歴史の中で我々女性が勝ち得てきた女性の基本的人権です。そういった基本的人権が失われかけつつある。海外諸国では、女性の専用スペースが実際に奪われる事態が起きています。ジェンダーレストイレを推進してきたイギリスは、設置後にさまざまな課題が浮き彫りとなったことから、2022年7月に原則男女別のトイレの設置を義務付けました。日本は、欧米の失敗例を学ぶべきです。今きちんとこの LGBTの問題を自分事として考えて、自分の権利がどのように失われてしまうのか、そういったことを一人一人が意識していくことが大事だと思います。

このHPを見てくださった皆さまにとって、私のインタビューが考えるきっかけとなり、手遅れになる前に一緒に声を上げて頂ければとてもうれしいです。

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